【番外編】ハギ材製作工程その1
投稿日 2017年06月29日
今回は、ハギ材の製作についてご紹介します。
ハギ材とは、縦方向は1枚の長細い無垢板を、横方向だけ接合して作った板のことです。
大きなサイズで無垢板が用意できない時や、値段が高すぎてしまう場合は
ハギ材にして1枚板の様に見せることが可能です。
この時に使用するのが「ビスケット」と呼ばれる
ブナなどの広葉樹を乾燥・圧縮・圧着した薄い木製のチップです。
ビスケットという名前だけあって、美味しそう( *´艸`)
ジョイントカッタを使い、ビスケット用の溝を彫ります。
木の接着面にビスケットが入る溝を彫ったら
そこにビスケットを入れて木工ボンドなどで圧着します。
圧縮されていたビスケットは、ボンドの水分を吸って
膨張して本来の大きさに戻ります。
溝同士にはまってしっかりと固まるので、強力な継手加工が可能になります。
そしてここからが時間との勝負です!
ボンドが乾燥する前にッ 急いでッ 溝にはめ込んで圧着するのだッ
という訳で、客様の希望の大きさになるよう
今回は3枚の木を圧着しました。この後しっかりと乾燥させます。
続きはまた後日、製作工程その2でご紹介します。