木彫り看板 ニーズ

【番外編】ハギ材製作工程その1

 

 

今回は、ハギ材の製作についてご紹介します。

ハギ材とは、縦方向は1枚の長細い無垢板を、横方向だけ接合して作った板のことです。

大きなサイズで無垢板が用意できない時や、値段が高すぎてしまう場合は

ハギ材にして1枚板の様に見せることが可能です。

 

この時に使用するのが「ビスケット」と呼ばれる

ブナなどの広葉樹を乾燥・圧縮・圧着した薄い木製のチップです。

 

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ビスケットという名前だけあって、美味しそう( *´艸`)

 

ジョイントカッタを使い、ビスケット用の溝を彫ります。

 

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木の接着面にビスケットが入る溝を彫ったら

そこにビスケットを入れて木工ボンドなどで圧着します。

 

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圧縮されていたビスケットは、ボンドの水分を吸って

膨張して本来の大きさに戻ります。

溝同士にはまってしっかりと固まるので、強力な継手加工が可能になります。

 

そしてここからが時間との勝負です!

 

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ボンドが乾燥する前にッ 急いでッ 溝にはめ込んで圧着するのだッ

 

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という訳で、客様の希望の大きさになるよう

今回は3枚の木を圧着しました。この後しっかりと乾燥させます。

 

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続きはまた後日、製作工程その2でご紹介します。